収穫時期編
 はっきり言ってこの山へは、ひとりで行く勇気はありません!!
至る所 ブナの木には、冬眠のためにクマが登ったとみられる(ブナの実を食べるため)つめ跡や、 ”クマ棚” の様なものが沢山あって、私の首にぶら下げてある ”クマよけの笛” はいつもより激しく鳴っていたと思います。
 このブナは生きている木でした。(びっくり)
そしてご覧の通り、剥がれた木肌はおしりの様な形。

 そこで発想豊かなわたくし、ヌケオチにつづくもう一つの別名が頭をよぎりましたが・・・
 まっ いいか。
大きさはこれぐらいありました
剥ぎ取ったブナの木肌です
はっきり言ってこの姿、気持ち悪いっす
ナタで細木を切り獲物をゲット!
 ”エゾハリタケ” とは別名 ”ヌケオチ” と言い、夏から秋にかけてブナの木に発生し、翌年3月頃 木から抜け落ちる為にこの名が付いたキノコです。
 
この日は9月の中旬、これから雪が降る11月頃までは成長するとの事なので、今回は我慢してもう少し大きくなってから採りに来るか迷いました。が、今までの経験から、欲を出しすぎると良いことはないし(ほとんど誰かに採られてしまう)、結構深い山なのでいつ雪が降って行けなくなるかわからない為、採って帰る事にしました。。
 ついに見つけました! 長年探し求めていたキノコ、 ”エゾハリタケ”
見つけた瞬間、自分がイメージしていた形をしていなかったので、 ”気持ちわるっ!” っと言うのが正直な気持ちでした。 まん丸で、お月様みたいで、脳ミソの様な・・・・
 キノコの本等を開くと、ほとんどが ”エゾハリタケの味噌漬け” は珍味である。と、書かれています。 自分も10年以上前に食べた記憶がありますが、何故か忘れられない味。
 そんな訳でもう一度食べてみたいと言う思いがあり、2002年の春も挑戦してみましたがダメでした。 このキノコは本当にめずらしいもので、師匠でも今回で3度しか採った事がなく、このブナ林には10年以上足を運んでいますが、見たことがないと言います。
 
 天然マイタケやトンビマイタケもあまり採れませんが、エゾハリタケはこれ以上見つけるのが難しいキノコです。

エゾハリタケ

 2002年、今年は例年よりも時期が早い と言う情報があったので、1週間早くに山へ行ってみました。
とは言ってもホウキタケはまだ早いだろうと、”ホウキの目” にはなっておらず、むしろチチタケでもあったらなぁ と思って入山しました。
するとどうでしょう、ウスムラサキ色のホウキがところどころに・・・ 
ラッキー!
 握りこぶし位のを, 10株ほどとれました。
この日は秋と言うよりも真夏のような暑さで、夏と言えば ”メジロ” の大群なのですが、今回は蚊にやられてしまいました。
ヒ〜ン、ヒ〜ンといくら追い払っても寄って来る蚊達に、顔中ボコボコにされるは、目の中に入って来るはで、気が狂いそうになりました。

 顔に付いた、蚊やハエなんか全く気にしない ”ブッシュマン” の偉大さをつくづく感じました。
2002年秋も、このキノコからスタート!
ウスムラサキホウキタケ
 いかにも私は毒ですって感じ。フィルムもったいないけど一生に一度だったらいいかと思い撮ってみました。
以上。

タケリタケ

テングタケ??

 ナメコを栽培している木の下から、偉そうにヘンチクリンなきのこが顔を出していました。勿論名前は不明、調べる気にもなりません。(その後タケリタケと教えてもらいました)
 が、もし きのこにオスとメスがあったらこのきのこは誰にでもわかりますよネ。

クサウラベニタケ

 未だに、形はもちろん名前もウラベニホテイシメジと混乱しているきのこ。2001年に私の友人、運搬係のM,O君が味噌汁に入れて食べてしまい、1週間も ”腹ピッピー状態” がつづき、終いには病院にまて行くことになったすぐれもの。これだけは言っておきますが、ちょっとでも不安なしめじ類、私はたべません!!(食べたいひとは好きにしたら・・・)

9月の巻

 秋山の始まりと言ったら9月初めに出るホウキダケです。昨年が不作だったので今年も・・・と思っていたら、なかなかたくさん採れました。自分は”ハケゴ”を使わず、いつもリュックなので(ヤブが多くてハケゴでは邪魔になる為)ほうきの先が折れてしまいましたが、うちのぼうずも満足です。
カメラを向けるといつも変な顔をする息子。でも、いつもそうするように指示する、もっと変な父。
2001年9月 一眼レフにて撮影

ホウキタケ